米ファーストソーラー アジア・パシフィック地域 リージョナル・マネジャーのジャック・カーティス氏
米ファーストソーラー アジア・パシフィック地域 リージョナル・マネジャーのジャック・カーティス氏
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 米国の大手太陽光パネルメーカーであるファーストソーラーが、岩手県軽米町に、大規模なメガソーラー(大規模太陽光発電所)を開発する計画を進めている。

 一部の報道では、出力規模が約506MWに達するとしている。この規模で実現すれば、国内最大のメガソーラーとなる。

 ファーストソーラーは、米国の再生可能エネルギー開発事業者のBlue Energy Partners社の日本法人、ブルーエナジーパートナーズ(東京都港区)と提携し、軽米町でメガソーラーを開発する。

 軽米町とブルーエナジーパートナーズは1月12日に、立地協定を調印ずみである。軽米町の数カ所に太陽光発電システムを設置し、一つのメガソーラーとして運用する予定。

 米ファーストソーラーのアジア・パシフィック地域 リージョナル・マネジャーであるジャック・カーティス(Jack Curtis)氏によると、「プロジェクト開発のさまざまな可能性を検討しているという初期の段階にあり、出力規模や着工の時期などについては検討中」としている。

 今後、発電システムを設置する土地の地権者との交渉や、東北電力との連系協議を進めていく。候補地は、笹渡、長倉・戸草内、小松、向川原・軽米駒木の4地区とみられる。

 軽米町では、今回のメガソーラー開発を弾みに、再生可能エネルギーを生かした街づくりを進めていく。候補地に含まれる林地の開発許可を円滑に進めるため、「農山漁村再生可能エネルギー法」を活用する前提となる基本計画を策定中で、計画の推進を支援する。