アコーディア・ゴルフは2月10日、宮城県亘理郡山元町の宮城野ゴルフクラブ内遊休地における太陽光発電事業の権利をHWソーラーパワー2合同会社(東京都港区)に譲渡すると公表した。同日に開催した取締役会で決議した。HWソーラーパワー2合同会社の業務執行役員は、ハンファQセルズジャパン(東京都港区)が務めている。

 譲渡するのは、「経済産業省による再生可能エネルギー発電設備の認定に基づき、同社が有する権利と地位」と、「東北電力との接続協議と系統連系申込みに基づき、同社が有する権利と地位」。権利の譲渡対価は、譲渡先と守秘義務契約の観点から非公開としている。

 アコーディア・ゴルフグループは、固定価格買取制度(FIT)を活用して、グループ企業の所有資産を活用した太陽光発電事業の準備を進めてきた。だが、2014 年5月に発表した「新中期経営計画(Accordia Vision 2017)」により、循環型ビジネスモデルの確立によるキャピタルゲイン創出に向けて経営資源を集中するため、総合的に勘案し、太陽光発電事業の権利を譲渡することにしたという。

 権利譲渡によって得られる資金は、運営対象ゴルフ場の拡大に向けて、今後の資産取得などに活用する予定。譲渡の対象は、宮城野ゴルフクラブの遊休地に限定されるため、ゴルフ場の営業や運営には影響しないとしている。

 ハンファQセルズ製の太陽光パネルは、国内に設置された海外ブランドのパネルでは、トップクラスのシェアを持つ。ハンファQセルズジャパンは、太陽光発電事業にも力を入れており、2014年中に合計出力で約30MWのメガソーラーが完成。今後も年間100MW分の建設を目指す。2015年にはEPC(設計・調達・施工)サービスにも乗り出す。