韓国の半導体製造装置・材料展示会「SEMICON Korea 2015」が、2015年2月4日~6日にソウル市内の国際展示場COEXで開催された(図1図2)。SEMICON KoreaはSEMICON Japanとは対照的に発展拡大の一途をたどっており、今回は史上最大規模での開催となった。

図1●SEMICON Korea会場入り口 筆者撮影。
図1●SEMICON Korea会場入り口
筆者撮影。
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図2●SEMICON Korea展示会場 筆者撮影。
図2●SEMICON Korea展示会場
筆者撮影。
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 SEMICON Korea開催前日の2015年2月3日、SEMIの社長兼CEOを務めるDenny McGuirk氏が記者会見した。「韓国は300mmウエハーでの半導体生産キャパシティーが世界中で最も大きく、その多くがDRAMやNANDフラッシュなどメモリーに向けられているのが特徴である。韓国Samsung Electronics社とSK hynix社の2社で世界のDRAMの7割のシェアー、NANDフラッシュの5割のシェアーを握っている。

 SEMIのWorld Fab Forecastによると、DRAM製造用装置は世界規模で2014年に18%増と顕著な伸びを示した。今年も引き続き同様な伸びが期待できよう。韓国における2015半導体年度の製造装置(FEOL)の売り上げは78億米ドルと予測され、前年比28%もの伸びが期待できる。韓国における2015年の半導体材料の売り上げは75億米ドル程度と予想している。韓国内で半導体製造装置と材料のサプライチェーンが徐々に整備されてきており、しっかりしたエコシステムが形成されつつある。