ストリング監視端末と電力センサ(出所:住友電工)
ストリング監視端末と電力センサ(出所:住友電工)
[画像のクリックで拡大表示]

 住友電気工業は2月4日、同社のメガソーラー用「PLCストリング監視システム」が、三重県の「松阪山室メガソーラー発電所」に採用されたと発表した。同発電所は、三交不動産が建設した出力13MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、設計・施工は千代田化工建設が担当した。

 「PLC(Power Line Communication)とは、直流高圧電力ケーブルを通信媒体として利用する技術のこと。同社は2014年にPLCを活用し、メガソーラーの発電量をストリング(直流接続したパネルグループ) 単位ごとにリアルタイムで監視できるシステムを開発した。実用化に成功したのは、世界で初めてという。

 「PLCストリング監視システム」の特長は、専用通信線の敷設が不要で経済性に優れることに加え、ノイズ・雷サージに強い信頼性の高いシステムの構築が可能であることという。

 同システムは、2014年12月に運転開始した佐賀県の「三田川太陽光発電所(出力1MW、事業者:三井住友建設)」で初めて導入された(関連記事)。今回の採用を含め、既に国内で数カ所のメガソーラーへの採用が決まっているという。