米Recurrent Energy社がカナダで運営するメガソーラーの例(出所:米Recurrent Energy社)
米Recurrent Energy社がカナダで運営するメガソーラーの例(出所:米Recurrent Energy社)
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 カナダの太陽光パネル販売・発電開発事業者のカナディアン・ソーラーは2月2日、米国の太陽光発電事業者のRecurrent Energy社を買収すると発表した。Recurrent Energy社の親会社であるシャープから、約2億6500万米ドルで買収する。

 買収が完了すると、Recurrent Energy社が手掛けるメガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発計画が加わることで、カナディアン・ソーラーの計画している太陽光発電所は、買収前の合計出力約4.0GWから、買収後には約8.5GWに引き上がる。

 また、計画を実行中の太陽光発電所は、買収前の合計出力約1.0GWから、買収後には約2.4GWに拡大する。

 Recurrent Energy社が実行中の案件の中には、米カリフォルニア州とテキサス州における、出力約1.0GWという世界最大規模のメガソーラーもある。

 買収後のカナディアン・ソーラーは、こうしたメガソーラーによって、収入機会が最低でも23億米ドルに広がるという。

 同社にとって、今回の買収によって、業界トップの太陽光発電開発事業者となり、プロジェクト開発力と資金調達力を強化するものだとしている。

 買収費用は現金で支払われる。規制当局の承認などを前提に、2015年第1四半期に買収を完了する予定。

 カナディアン・ソーラーの財務アドバイザーはスイスのクレディ・スイスが、法律顧問は米Foley & Lardnerが務めている。シャープの財務アドバイザーは、三菱東京UFJ銀行と同行の米国子会社のMUFG Americas社が、法律顧問は米Orrick, Herrington & Sutcliffeが務めている。

 シャープは、本体の業績不振を受け、太陽光パネル・発電事業の再構築の一環として、Recurrent Energy社の売却を決めた。