「Skin View Camera」を肌に当てて測定。解析結果はタブレット端末上のアプリに表示
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 ソニーは、肌のキメやシミ、毛穴、色みなどの状態を、手のひらサイズの装置で高精度に測れるシステム「BeautyExplorer」を2015年3月中旬に発売する(リリース)。エステティックサロンや化粧品メーカー、美容品販売店などに向ける。「人の健やかさの源泉となる、精神と肉体のケアを提案する商品」(ソニー 業務執行役員 SVP デバイスソリューション事業本部 イメージセンサ事業部長の上田康弘氏)だ。

 同システムは4つの要素から成る。(1)肌測定機「Skin View Camera」、(2)独自の解析アルゴリズムを実装したクラウドサーバー、(3)専用のタブレット端末上で動作する肌解析アプリ「Skin Analyzer」、(4)スマートフォン向けアプリ「Skin Viewer」である。このうち(1)~(3)はシステムの販売先であるサロンやメーカー、販売店が顧客サービスにおいて利用するもの。(4)はサロンや販売店を訪れ、同システムで測定を受けた顧客(消費者)に向けるものである。

 Skin View Cameraは、CMOSイメージセンサーや光学レンズ、LED、WiFiモジュールを搭載した測定装置。「これからはデバイス側から新たなセット(機器)を提案していく」(上田氏)というコンセプトを具現化したハードウエアである。肌の状態をCMOSイメージセンサーで撮影するとともに、肌の水分を専用センサーで測る。重さは115g。肌に当てて撮影ボタンを押すだけで測定が終わり、測定データはWiFi経由でクラウドサーバーへ送信される。