(前編はこちら)
急遽組織された「ニャー経テクノロジーオンライン分解班」は、妖怪ウォッチ関連のタブレット型の玩具「妖怪Pad」(バンダイ製)を入手し、分解を試みた。妖怪Padは、「ヨップル社」の「スティーブ・ジョーズ」氏が開発したという設定だ。本体裏側にあるねじを外すと、前面側の外装が外れて簡単に内部が見えた。1枚のメーン基板と、その上に樹脂製の台座がある。台座に抵抗膜式タッチパネルを搭載した液晶パネルが納められている。
メーン基板と背面側の外装はねじ止めされている。そのねじを外し、背面側の外装を取ると、大きなスピーカーが現れた。スピーカーは、本体内部において、メーン基板の背面側と接する樹脂部品の上に配置されている。このスピーカーを利用して、妖怪Padでは例えば、妖怪のセリフ(妖怪ボイス)を再生する。
なお、妖怪Padでは、妖怪が描かれた樹脂製のメダル「妖怪メダル」を挿して遊ぶ。順方向に挿すとその妖怪を認識できるのだが、逆方向に挿すと、合成音声で警告してくれる。この合成音声について、息子に妖怪Padを買い与えたT記者は、「HOYAサービスの音声合成技術『VoiceText』ではないか。VoiceTextのWebサイトにあるサンプル音声『SHOW(ショウ)』にそっくり。テレビ東京の番組『モヤモヤさまぁ~ず2』で採用されており、妖怪ウォッチのアニメもテレビ東京ということで、『テレビ東京つながり』で妖怪PadにもVoiceTextが利用されているのではないか」とみる。