「FEELythm」の本体(左)とレシーバー(右)
「FEELythm」の本体(左)とレシーバー(右)
[画像のクリックで拡大表示]
運行管理システムとの連携イメージ
運行管理システムとの連携イメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通は、ドライバーの脈波から眠気の傾向を検知し、安全運転を支援するウエアラブルセンサーを開発した(リリース)。バスやトラック、タクシーなどの運輸業者向けに、2015年2月に発売する。

 開発した「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)」は、約90gの本体を首にかけ、イヤクリップセンサーを耳に装着して使用する。脈波や自律神経状態などのバイタルデータを取得し、独自開発のアルゴリズムでドライバーの眠気状態を検知。眠気の傾向が表れた場合には、音声や振動で本人に通知する。

 車載機器と接続し、運行管理システムと連携させることで、検知した情報を運行管理者へリアルタイムに通知することもできる。これにより、運行管理者は客観的なデータに基づいて安全管理を強化できる。

 バイタルデータの個人差や機器の個体差を調整し、基準値とのずれを修正する自動キャリブレーション機能や学習機能を搭載した。これにより、計測精度が高まり、眠気の傾向をより正確に感知できるという。内蔵電池で5日間の連続使用が可能である。

 将来は、疲労やストレス、緊張状態などの検知データを蓄積し、ハザードマップに適用することを想定している。事前に危険予測をするなど、運輸安全マネジメントの向上につながるとしている。