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 安川電機は、脊髄損傷患者向けの歩行アシスト装置「ReWalk」を2015年4月に国内で発売する(リリース)。ReWalkが神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択されたことを受け、適用者の選定基準や運用方法を確立するための実証実験を、神奈川リハビリテーション病院で始める。

 ReWalkは、安川電機が2013年9月に資本提携したイスラエルArgo Medical Technologies社が開発したもの。脊髄損傷などにより下半身が完全に麻痺していても、装着することで歩行できるようになる外骨格状のロボットだ。力センサーや筋電位センサーは使わず、装着者の重心位置を検出して歩行動作を行う独自のアルゴリズムにより、スムーズで自然な歩行を実現した。

 ReWalkは2014年6月、歩行アシスト装置としては初めて米国食品医薬品局(FDA)の個人向け機器認可を取得。個人で購入できるようになった。安川電機は、日本とアジア地域(中国、台湾、韓国、シンガポール、タイ)におけるReWalkの販売権を取得済みである。