奈良県天理市福住町に稼働した「奈良・天理太陽光発電所」(出所:大阪いずみ市民生活協同組合)
奈良県天理市福住町に稼働した「奈良・天理太陽光発電所」(出所:大阪いずみ市民生活協同組合)
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 大阪府堺市に本部を置く大阪いずみ市民生活協同組合は1月9日、奈良県天理市福住町に出力1MWのメガソーラー「奈良・天理太陽光発電所」を稼働したと発表した。1万1417m2の敷地にジンコ・ソーラー製の太陽光パネルを設置した。年間112万8314kWhの発電量を見込んでいる。2月2日から関西電力に売電する。

 テス・エンジニアリング(大阪市淀川区)がEPC(設計・調達・施工)サービスを担った。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。投資総額は2.99億円で、投資回収は12年。

 大阪いずみ市民生協は、大阪府和泉市にある2カ所の物流拠点にすでに合計2.3MWのメガソーラーを稼働済みで、天理市のサイトが3カ所目になる。加えて、京都府亀岡市にも出力8.5MWのメガソーラーを計画しており、2016年9月に稼働する予定だ。

 4ヵ所のメガソーラーを合わせると総発電容量は11.8MWに達する。年間の総発電量は1339万5933kWhになり、いずみ市民生協の年間電力使用量の45%に相当するという。同生協は、2016年の電力の小売り全面自由化に向け、新電力(PPS)として電力小売り事業の準備を進めている。