「屋外EL/PL検査装置・エプティフ」による画像と不具合箇所(出所:エヌ・ピー・シー)
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「屋外EL/PL検査装置・エプティフ」による画像と不具合箇所(出所:エヌ・ピー・シー)
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 横浜環境デザイン(横浜市)の子会社で、太陽光発電設備のO&M(運営・保守)サービスを手掛けるソーラーワークス(横浜市)は12月24日、ドイツ・ブレーメンに本社を置くADLER Solar社と業務提携すると発表した。ADLER Solar社は、欧州における太陽光発電設備のO&Mサービスの大手で、1GW以上のO&M実績があるという。両社は、2015年の上半期をめどに業務提携会社の設立を目指すことに合意した。

 ADLER Solar社は、品質管理や不具合検査、補修部品の提供など一般的なO&M関連サービスのほか、アフターセールスサポート、専門的報告書作成、技術的デューデリジェンスなど、太陽光発電所全体、太陽光パネルなどのライフサイクルを通じて太陽光発電関連企業をサポートしている。

 ソーラーワークスは、こうしたADLER Solar社の専門知識を活用することで、国内における太陽光発電所のO&Mサービスの分野で、他社との差別化を目指す。

 また、ソーラーワークスは、太陽電池製造装置大手のエヌ・ピー・シーと協力して、太陽光パネル検査の効率化と高度化に取り組む。エヌ・ピー・シーは、独自の検査技術も持ち、太陽光発電システムの検査機器の販売や検査サービスを手掛けている。

 ソーラーワークスが採用するのは、エヌ・ピー・シーの商品化した「多機能高速I-V計測システム・ラキット」と「屋外EL/PL検査装置・エプティフ」。ラキットは、最大4本のストリングを同時に測定してデータを蓄積し、日射計と温度センサーのデータを使って、STC(Standard Test Conditions:標準試験条件)変換を行い、短時間での検査と解析を実現するという。

 また、「エプティフ」は、これまで室内でしか実施できなかった「EL(エレクトロ・ルミネッセンス)検査」「PL(フォト・ルミネッセンス)検査」を、日中に太陽光発電所でパネルを取り外すことなく実施できる。EL検査は、クラック(微細な割れ)を可視化する検査手法で、太陽光パネルメーカーなどが製品出荷前に実施している。