会見する中尾氏
会見する中尾氏
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 日本医療機器産業連合会(医機連)は2015年1月5日に年頭記者会見を開催し、会長の中尾浩治氏(テルモ 代表取締役会長)が、医機連としての2015年の重点課題を説明した。同氏が挙げた課題は、(1)「医薬品医療機器等法」の周知徹底と課題解決、(2)医療保険制度改革への対応、(3)国際展開の推進、(4)医療機器イノベーション人材の育成、の4つ。これらに加え、産業調査や政策提言に向けたシンクタンク「医療機器政策調査研究所」を2015年1月付で発足させることを発表した。

 4つの重点課題の(1)は、2014年11月に施行された医薬品医療機器等法に関するもの。同法とその運用について業界内で周知徹底するとともに、行政と連携し、運用面での課題について早期解決を図るとした。「若干積み残しのある課題について、対応策を早期に決めたい」(中尾氏)。

 (2)では、消費増税の延期に伴い「(薬価)毎年改定の議論が蒸し返される懸念がある」(中尾氏)ことに触れ、毎年改定には「反対の立場を貫く」(同氏)とした。