870Wの太陽光発電と蓄電池を備えた実験住宅(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
870Wの太陽光発電と蓄電池を備えた実験住宅(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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実験住宅に備えた計測機器(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
実験住宅に備えた計測機器(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)は12月18日、名古屋大学大学院環境研究科高野雅夫研究室と、商用電源を一切利用しない「オフグリッド(独立蓄電型)太陽光発電システム」に関する共同研究を開始すると発表した。

 愛知県豊田市旭地区の住宅に「オフグリッド太陽光発電システム」を設置し、実際の家族が生活する。同社は、自社製の太陽光パネル(145W・6枚)、Concord社製の蓄電池(105Ah・8台)を提供し、その他の部材も含めたシステムの開発・検証を担当する。実験住宅に住む人は、都市から移住した家族で、再生可能エネルギーに関心が高い一般市民という。

 実証実験の主な目的は、独立電源のみによる生活を検証することと、ユーザー側のデマンド・サイド・マネジメント(DSM)による停電回避方法の開発。オフグリッド太陽光発電システムには、計測機器とデータを記録するロガーを設置し、発電量、消費電力量、各機器の変換効率を計測、記録する。

 実験から得られた基礎データを活用することでオフグリッドシステムの効果や問題点を明らかにすると同時に、より顧客ニーズに合った蓄電型太陽光発電システムの設計に生かす。また、太陽光発電と蓄電池のみで停電せずに生活するには、どのように暮らせばよいか、などソフト面の研究にも活用する。