図1●コンテストの様子 DAシンポジウム2014主催者サイドが撮影。
図1●コンテストの様子
DAシンポジウム2014主催者サイドが撮影。
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図2●ナンバーリンクの例 筆者が作図。
図2●ナンバーリンクの例
筆者が作図。
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 半導体設計技術に関する国内最大級の研究会である「DAシンポジウム2014」(2014年8月28日と29日に岐阜県で開催)では、基調講演や(日経テクノロジーオンライン関連記事1同関連記事2)や一般論文発表に加えて、「アルゴリズムデザインコンテスト」(ホームページ)という企画を行った。同企画は2012年に開始し、今年で3回目となる(昨年までの名称は「デザインコンテスト」)。

 このコンテストでは、「ナンバーリンク」(ナンバーリンクはニコリの登録商標)と呼ぶパズルを自動で解くソフトウエアやハードウエア、システムを会場に持ち込み、制限時間内でどれくらい多くの問題を解けるかを競い合う(図1)。今回は過去最多の7チームが参加した。

 ナンバーリンクとは、盤面の格子中に数字が配置されていて、同じ数字同士を縦横の線で結ぶというパズルである(図2)。1マスに線は1本しか引けず、線は交差してはいけない。このパズルは、ICやボード上の配線経路を求める「1層平面配線問題」と等価で、DA(Design Automation:設計自動化)をテーマとしたDAシンポジウムにふさわしい、といえよう。