大和ハウス工業は12月11日、奈良県五條市の出力6.0MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「DREAM Solar(ドリームソーラー) なつみ台II」の竣工式を開催した。
12月1日から、発電電力を関西電力に全量、40円(税別)で売電している。年間発電量は、一般家庭約1267世帯分の消費電力に相当する約600万kWh、年間売電額は約2億4000万円を見込んでいる。奈良県内で最大規模のメガソーラーになるという。
大和ハウス工業が土地と太陽光発電システムを所有し、発電事業者は、子会社の再生可能エネルギー発電事業者である、大和エネルギー(大阪府大阪市)となる。設計、施工も大和エネルギー。
建設地は、五條市なつみ台にある大和ハウス工業の分譲住宅地の隣接地で、開発当初は住宅地などに使う予定だった区画の一部を、メガソーラー用地として活用した。
なつみ台では、もう1カ所、出力1.98MWのメガソーラー「DREAM Solar なつみ台I」を運営しており、2014年4月に発電を開始している。なつみ台の2カ所のメガソーラーの合計出力は7.98MWになる。
今回のDREAM Solar なつみ台IIの敷地面積は16万7516m2。総投資額は約18億円としている。
分譲住宅地の区画割りや道路整備が、ある程度、終わっているため、道路を避けて分散させながらパネルを配置した。
設置に際しては、コンクリート基礎と杭基礎を併用した。山を削った土地と、谷を埋めた土地が混在していることによる。山を削った土地には、岩石が埋まっているために、杭基礎を打ち込むことが難しく、コンクリート基礎を採用した。谷を埋めた土地には、コストを安くできる杭基礎を使った。
太陽光パネルは、シャープ製の多結晶シリコン型(出力245W品)、2万7664枚を設置した。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。
公開当初、「山を削った土地には、瓦礫が埋まっている」としていましたが、瓦礫ではなく岩石の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/12/19 10:50]