エヌエフ回路設計ブロックの家庭用Liイオン蓄電システム「エネパワボS」(出所:伊藤忠エネクス)
エヌエフ回路設計ブロックの家庭用Liイオン蓄電システム「エネパワボS」(出所:伊藤忠エネクス)
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 伊藤忠商事は12月3日、計測機器・電子機器メーカーのエヌエフ回路設計ブロックの家庭用Liイオン蓄電システム「エネパワボS」の販売を開始すると発表した。

 家庭向けの販路を持つ伊藤忠エネクスグループの伊藤忠エネクスホームライフ各社にて、12月に発売する。

 伊藤忠商事は、グループ全体でLiイオン畜電池のバリューチェーンの構築に注力している。具体的には、Li(リチウム)の資源プロジェクトや正極材・負極材といったLiイオン畜電池の主要部材の開発・製造・販売事業への参画から、蓄電池システムの販売まで手掛けている。

 エネパワボSは、日中に太陽光発電の余剰電力を蓄電しておき、夜間に使うことで、電力の有効活用と電気代の削減を可能とする。ほとんどの国内メーカー製太陽光発電システムや、燃料電池コジェネレーション(熱電供給)システムと連携して使うことができる。

 分電盤に接続して系統連系し、停電を感知すると自動で家庭内に送電し、特定のコンセントに限定されずに、住宅内の電気機器が使用可能になる。

 蓄電容量が7.0kWh(定格容量6.6kWh)と家庭用としては大容量で、一般的な家庭の1日の消費電力の約6割を賄えるほか、1万回の充放電サイクル(室温23℃で1日1回の充放電時)で10年間以上の期待寿命を持つ。

 寸法は約1110mm×約965mm×約430mmで、重量は約250kg、屋外に設置する。パワーコンディショナー(PCS)の出力は、系統連系時、自立運転時ともに3kVAとなっている。希望小売価格は240万円(税別、工事費別)。