Nokia社の「N1」
Nokia社の「N1」
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Type-Cコネクターを搭載
Type-Cコネクターを搭載
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米ON Semiconductor社がelectronicaで出展したUSB PD対応製品
米ON Semiconductor社がelectronicaで出展したUSB PD対応製品
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 2014年秋に入って、同年夏に仕様が策定されたばかりのUSBの新しい小型コネクター「Type-C」において、その普及の兆しが見えてきた。その兆候は大きく3つある。

 第1に、Type-C採用機器が登場したこと。フィンランドNokia社は、2014年11月に発表した同社初のタブレット端末「N1」にType-Cコネクターを採用することを明らかにした関連記事。2015年2月ごろから中国で発売する予定。製品にType-Cを搭載するのは今回が初めてだとみられる。

第2に、Type-C対応のUSB PD向け部品が登場したこと。2014年10月に開催されたエレクトロニクス業界の世界最大級の展示会「electronica 2014」でON Semiconductor社が披露した。同社の電源ICと、米Cypress Semiconductor社のUSB PD用コントローラーICを組み合わせることで、Type-C上でUSB PDによる電力供給が可能になる。

 USB PDは2012年7月に策定された、新しい電力供給の仕様である。データ通信を実施しながら、最大100Wを供給する点が最大の特徴だ。