中国の大手メーカーが、国内のロボット掃除機市場に参入する。中国Xrobot社(正式名:Shenzhen Silver Star Intelligent Technology社)が開発した「Xrobot MAO(マオ)(型番RV-1001)」を、2014年12月から日本の大手量販店で販売する。価格は5万円未満とみられ、2015年3月までに10万台の販売を目標にしている。

会見する幹部。
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 ロボット掃除機メーカーであるXrobot社が、Liイオン2次電池事業を手掛ける中国BMTPow社と共同で香港に販売会社BMXrobot社を設立し、このBMXrobot社の日本法人であるBMXrobot Japanが日本国内での販売を手掛ける。

 Xrobot社は2004年から中国市場でロボット掃除機を手掛けており、国外では特に欧州で高いシェアを持つという。OEM供給先を含めたシェアは、同社によると米iRobot社に次いで「世界2位」(同社)。グローバルでは30機種ほどのロボット掃除機の開発実績があり、最も高い価格の機種は5000元ほどだという。

ミドルレンジの機種を国内投入

本体の外観
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 今回日本市場に投入するXrobot MAOは、ミドルレンジの機種という。MAOは中国語で「猫」を意味する。最大の特徴は、BMTPow社のLiイオン2次電池を搭載している点である。一般的なロボット掃除機はNi水素2次電池を搭載し、連続稼働時間は最大で2時間程度であるのに対し、Xrobot MAOは4時間稼働できる。「毎日動かしても、電池は2年2カ月、平日だけであれば3年間持つ」(同社)とする。