小型IPカメラと長距離無線LANシステムを一体化させた「マルチカメラ監視mini」(出所:日本電業工作)
小型IPカメラと長距離無線LANシステムを一体化させた「マルチカメラ監視mini」(出所:日本電業工作)
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4台の子機の映像データを無線で1台に集約(出所:日本電業工作)
4台の子機の映像データを無線で1台に集約(出所:日本電業工作)
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 日本電業工作(東京都千代田区)は11月17日、小型IPカメラと長距離無線LANシステムを一体化させた「マルチカメラ監視mini」の販売を開始すると発表した。

 360°パン・チルト機能を持つ、2メガピクセルの高画質カメラを採用した。カメラと長距離無線LANを一体化したシステムで、太陽光発電所の防犯監視ポイントに設置した4台のカメラ映像を1台の親機に集約できる。カメラ4地点と電力室間の880mの映像伝送に成功しており、広い施設でも効率的に監視できるという。設置柱に専用張り出し架台を設置することで設置柱の死角が減少する。

 カメラの増設も可能。クラウドに接続すれば全国どこでも映像を確認できる。自営の無線LAN方式のため、ランニングコストは不要という。また、広角70°指向性アンテナを採用しており、子機(カメラ側)と親機のアンテナを向い合わせるだけの作業で無線機同士が通信でき、最短10分で最適な方向調整と通信設定が完了する。電源確保が困難な場所でもオプションにより太陽光バッテリーで自立運用できる。

 近年、建設中および運用中の太陽光発電所からパネルや送電用銅線などが盗まれる事件が多発しており、多地点監視が課題となっているなか、同システムを活用すれば「監視の死角」を減らせるという。オプションとして、夜間侵入者用に人感センサーと連動した警報を、携帯電話のSMSで通知するシステムを組み合わせることで防犯対策を強化できる。