Far East Regional Subcommitteeの面々
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地域別の採択論文数の推移
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 半導体集積回路技術に関する国際会議「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)2015」(2015年2月22~26日、米国サンフランシスコ)のFar East Regional Subcommittee(極東地区委員会)は2014年11月17日、東京都内で記者会見を開き、ISSCC 2015の概要について説明した。プログラムなど一連の情報は11月中に解禁される(Webサイト)。参加人数は前回と同等の約3000人を見込んでいる。

韓国が躍進、日本は順位落とす

 投稿論文数は前回の619件から微減の610件、採択論文数は前回と同数の206件となった(関連記事)。採択率は33.8%と例年並みである。地域別の採択論文数では、アジアが82件(占有率は前回比4ポイント増の40%)と、2年ぶりに北米を抜いて首位に返り咲いた。北米は75件(同5ポイント減の36%)、欧州は49件(同1ポイント増の24%)である。

 アジアの投稿論文の採択率は32%と過去最高水準となり、欧州の36%、北米の34%に迫った。「アジアから優れた論文が集まった結果だ」(ISSCC Program ChairのHoi Jun Yoo氏)。

 採択論文数を国/地域別にみると、首位が米国の74件(前回は82件)、2位が韓国の29件(同23件)、3位が日本の25件(同25件)、4位がオランダの17件(同16件)、5位が台湾の15件(同15件)である。前回に比べると、韓国と日本の順位が入れ替わった。

 組織別では、韓国KAISTが13件で首位、韓国Samsung Electronics社が10件で2位と、韓国勢がトップ2を占めた。以下、米Intel社とベルギーIMECがともに8件で同率3位、米IBM社が7件で5位となっている。日本勢トップは東京工業大学の4件。