約2MWの屋根上のメガソーラー「ベネックス流山ソーラーポート」(出所:日本ベネックス)
約2MWの屋根上のメガソーラー「ベネックス流山ソーラーポート」(出所:日本ベネックス)
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 精密加工や電子機器製造などを手掛ける日本ベネックス(長崎県諫早市)は10月28日、千葉県流山市にある物流施設の屋根に設置した、出力2.2836MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ベネックス流山ソーラーポート」が稼働を開始したと発表した。

 同社によると、単独の施設の屋根を借りたメガソーラーとしては、国内最大級の出力規模としている。年間発電量は、一般家庭約600世帯分の消費電力に相当する、215万kWhを見込んでいる。

 設置したのは、ラサール不動産投資顧問(東京都千代田区)が組成した特別目的会社(SPC)が保有する物流施設「ロジポート流山」B棟の屋根。日本ベネックスが、屋根を借りて発電事業に取り組む。

 「ロジポート流山」は、常磐自動車道の流山インターチェンジに隣接地する、敷地面積5万9233.33m2の土地に立地している。高さ約30m、5階建てという大規模な物流施設で、建物の延床面積は14万3355.85m2

 屋上屋根の面積は2万3592.40m2と広く、8304枚の太陽光パネルを設置した。自社で建設し、太陽光パネルは中国インリー・グリーンエナジー製、パワーコンディショナー(PCS)は明電舎製を採用した。

 日本ベネックスは、2012年に太陽光発電事業を開始したほか、系統連系などの手続からEPC(設計・調達・施工)サービス、O&M(運用・保守)まで手掛けている。さまざまな産業機器の製造の経験を生かし、集電箱やPCSの屋外設置用の筐体などは、自社で製造している。