講演する吉田 利雄氏
講演する吉田 利雄氏
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 富士通は、次期スーパーコンピューターに搭載するプロセッサーIC「SPARC64 XIfx」の開発に関して講演した。同社は次期スパコンのメーンボードを2014年5月のプライベートイベントで国内初展示している(日経テクノロジーオンライン関連記事1)。

 今回の講演は、「DAシンポジウム2014」(情報処理学会 システムとLSIの設計技術研究会が開催)と「VDECデザイナーズフォーラム2014」(東京大学大規模集積システム設計教育研究センター(VDEC)、IEEE Solid-State Circuits Society Japan Chapter、IEEE Solid-StateCircuits Society Kansai Chapterが共催)の合同基調講演として、2014年8月29日に行われた。登壇したのは、富士通の吉田 利雄氏(次世代テクニカルコンピューティング開発本部 LSI開発統括部)である。

 同氏は、HPC(high performance computing)向けプロセッサーであるSPARC64 XIfxそのものに関して、「Hot Chips 26」(2014年8月10-12日に米国で開催)で講演している。そこで同プロセッサーの特徴として、プロセッサーコア32個とアシスタントコア2個を集積したこと、新規開発の命令セット「HPC-ACE2」を追加したこと、HMC(Hybrid Memory Cube)の利用によってメモリーバンド幅を改善したこと、既存の「Tofu」インターコネクトを拡張した「Tofu2」を開発したことなどを報告した。