米国のエネルギー関連企業のStem社は10月14日、京セラの米国子会社であるKyocera Solar社と提携し、太陽光発電とエネルギー貯蔵を統合したシステムを供給すると発表した。

 太陽光発電システムとエネルギー貯蔵システムを連携制御することで、系統からの受電量を減らしつつ、時間帯ごとの電力料金(tariff)に合わせて買電することで、電力コストを削減できる。

 Kyocera Solar社は、カリフォルニアとハワイ、ニューヨークにおいて、Stem社のシステムと統合した事業を展開する。いずれも、電力価格が高い地域として知られる。

 Stem社によると、今回のエネルギー貯蔵システムは、太陽光発電側の負担が少なく、自然に統合できるものとする。

 発電や電力需要を予測することで、電力需要が急増した時でも、エネルギー貯蔵システムに貯めた電力を使ったり、電力系統から購入するといった対応を迅速に実行し、電力コストを低減しながら需要を満たしていく。

 Stem社のシステムは、30日後までの電力使用量を予測した上、電力料金が低い時間帯に、電力系統から蓄電する仕組みとなっている。この効果だけで、年間電力利用料を最大20%低減できる効果があるとしている。