セイコーエプソンは、手首に装着するだけで脈拍と体動を計測でき、カロリー収支や運動強度、睡眠、心の状態を定量化できるリストバンド型活動量計「PULSENSE(パルセンス)」を2014年11月6日に発売する(関連リリース1、関連記事1)。これに先行して、ランニング用GPSウォッチ「WristableGPS」に脈拍計測機能を搭載した新モデルを追加、10月17日に発売する(関連リリース2)。これら新製品の発表会を10月2日に東京都内で開催した。
PULSENSEは、加速度センサーに加え、LED光を利用した脈拍センサーを搭載する。加速度センサーで体の動きを測り、歩数や消費カロリーを算出。脈拍センサーで脈拍数を測る。脈拍は4秒間隔で計測する。
運動強度などの測定精度を向上
一般に、加速度センサーだけを使う活動量計では、坂道でも平坦な道でも、体の動きが同じなら算出される消費カロリーは同じ値になる。脈拍数という生体情報が加わることで、体への負荷の違いを反映でき「消費カロリーや運動強度をより正確に測れる」(セイコーエプソン 業務執行役員 センシングシステム事業部長の森山佳行氏)。
運動量が少ない時に脈拍数が多ければ「エキサイト」、少なければ「リラックス」の状態として記録するため、心身の状態の1日を通した変化を可視化することも可能だ。また、睡眠に入った時には脈拍と活動量からそれを自動検知し、睡眠中の計測値から眠りの「深い」「浅い」を定量化する。心のバランスや睡眠の判定といった「新しい価値を脈拍計測によって提供できることから、従来の活動量計とは差異化できる」(森山氏)。