完成予想図。かつて東洋一の規模といわれた塩田の跡地に太陽光パネルを設置する(出所:日本GE)
完成予想図。かつて東洋一の規模といわれた塩田の跡地に太陽光パネルを設置する(出所:日本GE)
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 日本GE、東洋エンジニアリング、くにうみアセットマネジメント(東京都千代田区)の3社は9月29日、岡山県瀬戸内市錦海塩田跡地に計画している出力 231.44MW のメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に対し、総額約 900 億円の大規模なシンジケートローンによる限度貸出契約を締結したと発表した。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の 3 行を幹事銀行とし、中国四国地方の金融機関も多数参加する予定という。

 メガソーラー事業の特定目的会社(SPC)である「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」に対しては、GEエナジー・フィナンシャルサービスが60 %を出資する。残りの出資比率は、東洋エンジニアリングが30 %、くにうみアセットマネジメントが10 %となる。

 メガソーラー発電施設は、2014 年 11 月に着工し、2019 年第 2 四半期に商業運転を開始する予定。メガソーラー施設とその関連施設の建設及び堤防補強工事は、東洋エンジニアリングと清水建設が施工を担当し、総事業費は約 1100 億円を見込む。発電した電力は中国電力に売電する。商業運転開始後の発電設備のO&M(運営・保守)は、中電工が中心となって行う予定。

 日本最大級となる錦海塩田跡地のメガソーラー計画に関しては、当初、ゴールドマン・サックス証券が資金調達を担う役割でプロジェクトのメンバーとして名を連ねていた(関連記事)。だが、今年4月に米ゼネラル・エレクトリック(GE)の金融部門が出資交渉を進めていることが明るみになった。(関連記事)。GEは出資と並行して、パワーコンディショナー(PCS)の採用も進め、今回、定格出力 1MW機を日本で初めて導入することも明らかにした。