チューリッヒ保険会社(東京都中野区)は9月1日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の設備工事に関するリスクを包括的に補償する保険商品を発売すると発表した。メガソーラー発電設備の工事期間を対象とし、地震に起因する事故や工事遅延に伴う利益損害も補償する新しいタイプのパッケージ商品という。出力1MW~数十MW規模までが対象。

 メガソーラー発電の設備工事に際しては、融資する銀行や投資ファンドなどから、工事に伴い一定基準の保険を付けるよう、要請されることが多い。特に外資系ファンドが投資する場合、地震補償が必須とされるケースもあるという。

 今回の保険商品は、こうした市場ニーズに対応し、メガソーラー発電設備の工事期間中の組立保険、損害賠償責任保険、操業開始遅延保険の3種類の保険をセットにした。

 主な特徴は、(1)メガソーラー発電設備の工事に伴うリスクを包括的に補償する、専用のパッケージ商品、(2)一般に引受けが難しいといわれている操業開始遅延保険(操業開始が遅延した場合の利益損害の補償)も、パッケージのため引受け可能、(3)組立保険と操業開始遅延保険は、津波・噴火、さらに地震に起因する事故も対象とすることが可能――など。