医学に工学、経営やデザイン…。これら多分野の学生が、新たな医療の実現に向けて医療現場の課題解決に取り組む。こうしたイベントが、2014年8月24日に東京都内で開催された。医療系アプリ開発コンテスト「AppliCare 2014」である。

AppliCare 2014 代表の秋葉氏
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 このコンテスト開催の問題意識は、ITやエレクトロニクスなどのさまざまなテクノロジーが医療業界では十分に活用されていないという現状にある。そこで、医療系アプリ(ソフトウエア・アプリケーション)の開発を競うことで、この状況に一石を投じる狙いだ。

 AppliCare 2014 代表の秋葉春菜氏(東京女子医科大学 医学部 6年)は、次のように開催趣旨を語る。「デジタルネイティブと呼ばれる自分たち学生でも貢献できる方法があるかもしれない。新しい感性を持った学生たちが医療と開発(工学)の垣根を越えて集い、利害関係にとらわれずに医療現場の課題解決に取り組む」。

イベントでは「医療ITの現在と未来」と題したパネルディスカッションも開催。左から、亀田総合病院 理事長の亀田隆明氏、慶応義塾大学環境総合学部 学部長の村井純氏、日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏、インテル代表取締役社長の江田麻季子氏が登壇。ファシリテーターは、エスティム Founderの田沢雄基氏(AppliCare 2013 代表、写真右)が務めた
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