スズキは2014年8月25日に発売した新型「ワゴンR」に、三菱電機製のモーター機能付き発電機「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を採用した。

 新型ワゴンRは、同社が「S-エネチャージ」と呼ぶマイルドハイブリッドシステムを搭載しており、三菱電機製のISGはその中核となる製品。改良した「R06A型」エンジンにこのISGを組み合わせることで、2WD(2輪駆動)の軽ワゴン車で最高となる32.4km/LのJC08モード燃費を達成している。

 新型ワゴンRのマイルドハイブリッドシステムでは、ISGを加速時のエンジン駆動の補助や、アイドリングストップ後のエンジンの再始動に使用する。減速エネルギーで発電して電装品を動かす「エネチャージ」のオルタネーターよりも、エネルギー回生量が30%増加している。増えた分のエネルギーを、エンジン駆動の補助などに使う。ISGのモーターとしての性能は、最高出力が1.6kW(1000rpm)、最大トルクが40N・m(100rpm)である。

 なお日経BP社は9月11~12日に、自動車産業の未来について議論する大規模セミナー「BEYOND2020 クルマが拓く未来~これから自動車関連ビジネスはこう変わる~」を開催します。同セミナーでは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)などの次世代自動車のほか、アイドリングストップ機構やマイルドハイブリッドシステムの将来も見通します。