コープさっぽろの再エネ電力活用のスキーム(出所:エナリス)
コープさっぽろの再エネ電力活用のスキーム(出所:エナリス)
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エネコープが所有する十勝のメガソーラー(出所:コープさっぽろ)
エネコープが所有する十勝のメガソーラー(出所:コープさっぽろ)
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 コープさっぽろ(札幌市)は、再生可能エネルギーによる電力を買い取り、自社店舗で利用する取り組みを拡大する。エナリスとコープさっぽろ子会社のエネコープ(札幌市)が共同して、道内の再生可能エネルギー事業者から電力を買い取り、コープさっぽろは、エナリスが買い取った電気を新電力(PPS) を介してコープさっぽろの店舗で利用する。

 再生可能エネルギー電力の買取価格は、固定価格買取制度(FIT)で政府が決めた金額に環境価値分としてプレミアムを上乗せする。今年3月から、エネコープが所有する2カ所のメガソーラー(大規模太陽光発電所)「コープ・市民ソーラーとかち川西発電所」と「コープ・市民ソーラーとかち南町発電所」(2カ所合計で、出力約2MW)で発電した電気をエナリスが買い取っている。コープさっぽろは、新電力から電力を購入することで、一般電気事業者より安価で電力調達できる。

 エネコープの所有するメガソーラーのほか、今年10月には恵庭開発(札幌市)が北海道標津町で稼働する1MWのメガソーラーからも電力を買い取る。また、組合員が所有する全量買い取りの要件(低圧連系する10kW以上、50kW未満のシステム)に該当する太陽光発電設備からも発電電力を買い取る方針。すでにこの要件を満たす太陽光発電設備を持つ組合員20人から、買取の要請が寄せられているという。