ドイツのパワーコンディショナー(PCS)メーカーのSMAソーラーテクノロジーは8月、ドイツPhoenix Solar社から、欧州におけるO&M(運用・保守)事業を買収すると発表した。

 ドイツ南部のウルムにある拠点と従業員のほか、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの顧客を引き継ぐ。

 Phoenix Solar社は、ドイツの太陽光発電システム販売事業者で、今回の買収は、SMAソーラーテクノロジーが、サービス関連事業を拡大していく戦略の一環としている。

 SMAソーラーテクノロジーでは、北米で合計出力200MW分の太陽光発電所のO&M事業を手掛けてきた。北米で事業を確立したため、今後、欧州でもO&M市場を開拓していくため、Phoenix Solar社のO&M事業を買収した。

 SMAソーラーテクノロジーが開拓を目指すのは、大規模な太陽光発電所のO&Mとしている。

 同社によると、PCSは太陽光発電システムの中核設備であり、PCSを納入した発電事業者の多くは、SMAソーラーテクノロジーにO&Mを委託する意向を持っているという。同社にとっては、長期的に、安定した収益が期待できる事業であると強調している。