太陽光発電システム販売のエジソンパワー(千葉県木更津市)は8月7日、鹿児島県の徳之島に、出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した。

 沖縄県宮古島など国の実証プロジェクトを除き、民間主体でLiイオン電池による蓄電システムを併設した系統連系型メガソーラーは国内で初めてとみられる

 メガソーラーの出力変動を制御するために、出力2MW、容量1MWhの蓄電システムを設置する。

 発電事業者は、不動産などを手掛ける御船ホールディングス(大阪府大阪市)で、EPC(設計・調達・建設)サービスはエジソンパワー(千葉県木更津市)が担う。Liイオン電池による蓄電システムは、韓国サムスンSDI製を採用する。

 九州電力は、離島に建設予定の再生可能エネルギー発電設備に対する、接続申し込みの回答を保留すると発表した(関連記事)。だだし、余剰対策用の蓄電池や出力抑制対策を提案する発電事業者に対しては、個別に協議するとしている。

 エジソンパワーとサムスンSDIは、今回のメガソーラー建設を機に、日本市場における大型Liイオン電池による蓄電システムを大規模な展開で合意した。

 合意に基づき、エジソンパワーは、停電時のライフライン確保のための蓄電システムの販売だけでなく、沖縄などの島嶼部や北海道などを中心に、サムスンSDIの大型蓄電システムを併設したメガソーラーを、今後5年間に20カ所、建設する計画。