ハンファQセルズジャパンは、京セラが提起した太陽電池の「3本バスバー電極構造」に関する特許侵害訴訟に対して、京セラと全面的に争う姿勢を明確にした。京セラの特許に対する無効審判を請求することも視野に入れているという(関連記事)。

 ハンファQセルズジャパンが、2014年8月8日に発表したニュースリリースで明らかにした。ニュースリリースでは、「京セラの主張と全面的に争い、裁判を通じて当社の考えを主張していくことを決定しました」と表現した。さらに、「裁判所において当社の考えを徹底的に主張するのみならず、特許庁においても京セラ特許権を無効とする審決を得るために、無効審判を請求することも視野に入れている」とした。

 この他にニュースリリースでは、京セラが提起した特許侵害訴訟は、「過去に販売していた製品の一部のみを対象としており、現行製品の販売には一切影響はない」「対象製品であっても、その販売・使用について差止めの請求などは含まれていない」とした。これについて京セラは、「現行品についても調査中であり、侵害が確認された場合には、対象に追加したり差止め請求したりする」としている。