レノバなどが建設した千葉県富津市の40MW級メガソーラー(出所:日経BP)
レノバなどが建設した千葉県富津市の40MW級メガソーラー(出所:日経BP)
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2014年8月6日に開催された富津メガソーラーの竣工式(出所:日経BP)
2014年8月6日に開催された富津メガソーラーの竣工式(出所:日経BP)
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 再生可能エネルギー開発やプラスチックリサイクルを手掛けるレノバ(東京都千代田区)が主導して千葉県富津市に建設した出力40.36MWのメガソーラーが完成し、8月6日に竣工式が開催された。
 五洋建設などが所有する浅間山土砂採取場跡地44万m2の敷地に16万4736枚の太陽光パネルを敷き詰めた。40MWの出力は関東圏で最大規模になる。年間発電量は一般家庭1万1500世帯分の消費電力に相当する4200万kWhを見込む。
 事業主体となる富津メガソーラーにはレノバのほか、ミツウロコグリーンエナジー(東京都中央区)、芙蓉総合リース、みずほメガソーラーファンド(東京都千代田区)の4社が出資。建設資金は、みずほ銀行が組成したプロジェクトファイナンスで賄った。EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮が請け負い、太陽光パネルはシャープ製を、パワーコンディショナー(PCS)は富士電機製を採用した。
 1直列回路当たりの直流電圧を最大1000Vまで高めることでシステム総合効率を改善し、容量1000kWのPCSを採用したりすることで全体の建設費を抑えた。1000V仕様は国内でも広がり始めているが、40MWは国内で最大の出力容量になる。
 レノバの前身はプラスチックリサイクル事業のリサイクルワンで、再生可能エネルギー開発事業の拡大を目指し、2014年1月に社名を変更した。2014年2月に完成した茨城県潮来市の14.7MWに次いで今回で2個所目が発電を開始し、建設中を含めた6個所合計の出力は約120MWになる。