【図1】「活文 Team Idea Sharing」と「活文 Managed Information Exchange」の利用イメージ。
【図1】「活文 Team Idea Sharing」と「活文 Managed Information Exchange」の利用イメージ。
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【図2】活文 TISの画面。起動してコンテンツを読み込んだところ。
【図2】活文 TISの画面。起動してコンテンツを読み込んだところ。
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【図3】活文 TISの画面。左が共有ノート、右がローカルノート。
【図3】活文 TISの画面。左が共有ノート、右がローカルノート。
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【図4】活文 MIEの画面。関係者のやり取りが、参照データを含めて時系列で管理される。
【図4】活文 MIEの画面。関係者のやり取りが、参照データを含めて時系列で管理される。
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 日立ソリューションズは2014年8月1日、プロジェクト・メンバー間の自由なコミュニケーションをリアルタイムに実現するソフト「活文 Team Idea Sharing(以下、活文 TIS)」を発売する(ニュースリリース)。さらに同年9月1日には、企業や組織を越えたグローバルなコラボレーションを支援する情報共有基盤「活文 Managed Information Exchange(以下、活文 MIE)」を発売。この活文 MIEを中核に、同社は文書や図面データ、帳票、画像などのさまざまなコンテンツを活用するソリューションを「活文」のブランド名で統合し、2015年4月以降に一部の製品名を変更する。

リアルタイムの情報共有を支援

 活文 TISは、印刷可能なデータであれば何でも取り込み、手書きで入力した注記などを含めてリアルタイムで共有できるソフト。サーバーやクラウド・サービスを利用することなく、同一ネットワーク(NAT:Network Address Translationを越えない)範囲内の複数のユーザー同士で情報共有できる。

 使い方としては、まず共有したいデータを活文 TISのインポート機能を使って取り込むか、アプリケーションの印刷先として活文 TISを指定することで取り込む。元となる端末で共有を開始するとIDが表示され、そのIDを入力した他の端末との間で表示を共有する状態となる。

 基本的にタブレット端末での利用を想定しており、メニューの「ペン」や「マーカー」のボタンを押してデジタイザペンで注記などを書き込む。拡大や縮小、スクロールといった操作は指先で行うことも可能だ。なお、取り込んだデータがベクター形式に対応していれば、拡大しても高詳細な表示が保たれる。大きな設計図面や仕様書などでも、細部を確認しながらコミュニケーションが図れる。

 書き込み操作は、データを共有している全メンバーが任意のタイミングで同時に実施することが可能で、その内容がリアルタイム(実際には書き込みが完了=ペンが画面から離れた時)に他の端末の表示に反映される。自分の端末の表示を非同期にすることも可能なので、自分のペースでデータの内容を確認できる。

 活文 TISには表示を共有する共有ノート(共有エリア)とは別に、個人的なメモを書きこむことができるノーカルノート(非共有エリア)がある。ローカルノートに書きこんだ内容は他の端末には表示されない。両エリアの間でデータを移動することも可能だ。

 価格は、1クライアント3万円となる。