対象となる六つの離島における、5月末時点での再生可能エネルギー発電設備の状況(出所:九州電力)
対象となる六つの離島における、5月末時点での再生可能エネルギー発電設備の状況(出所:九州電力)
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 九州電力は7月25日、九州の六つの離島に建設予定の再生可能エネルギー発電設備に対する、接続申し込みの回答を保留すると発表した。

 同社によると、壱岐、対馬、種子島、徳之島、沖永良部島、与論島において、九州電力の発電設備の出力を抑制した場合でも、電力の供給量が島内の需要量を上回る可能性が出てきたという。

 そこで、九州電力では、これらの六つの離島に新たに建設を検討している再生可能エネルギー発電設備について、九州電力への事前相談や事前検討、接続契約の申し込みに対する回答を1年程度、保留するとしている。この保留の対象には、家庭用など低圧の送電網に連系する発電設備も含む。

 保留している間、九州電力は、連系ずみの再生可能エネルギー発電設備の出力状況や電力需要のデータを収集、分析し、さらなる連系が可能かどうか検証する。検証の結果を踏まえ、回答の際には、必要に応じて連系を可能とする方策を提示する予定。

 また、余剰対策用の蓄電池や出力抑制対策を提案する発電事業者に対しては、個別に協議するとしている。

 今回の対象は、壱岐、対馬、種子島、徳之島、沖永良部島、与論島としているが、他の離島についても、接続契約の申し込みが一定量を超えた時点で同様の対応になるという。