ハンファQセルズジャパン(東京都港区)は7月18日、太陽電池モジュール関連の特許権侵害訴訟提起に関わる訴状を京セラから受領し、その内容に関してコメントを発表した。(関連記事

 京セラは7月10日、ハンファQセルズジャパンに対して、太陽電池モジュール関連の「3本バスバー電極構造」に関する特許(特許第4953562号)を侵害しているとして、東京地方裁判所に特許侵害訴訟を提起したとホームページ上で公表していた。(関連記事

 ハンファQセルズジャパンによると、「受領した訴状の内容は、(ハンファグループ企業の)ハンファソーラーワン社が過去に製造していた製品の一部のみを対象としており、ハンファソーラーワン社が現在製造中の製品は対象とされていない。また、ハンファQセルズジャパンはQセルズ社製品を輸入販売しているが、Qセルズ社製品は対象とされていない。なお、本件訴訟においては、何ら差し止めの請求はされていない」と言う。

 また、ハンファQセルズジャパンは、問題となっている「3本バスパ―電極構造」に関して、「京セラの特許出願に先立って、遅くとも1990年代には研究論文等により公表されていた公知の技術であり、京セラの主張は一方的」との見解を発表した。

 加えて、京セラが7月18日に今回の訴訟提起に関してホームページ上で公表した内容に関し、「当社(ハンファQセルズジャパン)の製品のみならず3本バスバー電極構造の太陽光発電パネルの利用者に心配をかける行為であり非常に遺憾」とのコメントも発表した。