フランスのエネルギー事業者のGDF SUEZ社は、子会社のブラジルTractebel Energia社を通じて、今後6年間に、ブラジルで合計出力約750MWの再生可能エネルギーによる発電所を建設すると発表した。

 ブラジル北東部のセアラ州(Ceara)とバイーア州(Bahia)に、風力発電を中心に、太陽光発電を組み合わせた再生可能エネルギーによる発電所を建設する。中でも、セアラ州に建設する発電所は、送電網や変電所など既存の電力インフラを活用しやすいという。

 計画には、最近買収したブラジルCampo Largo complex社が、ブラジル北東部で建設を予定している出力97MWの風力発電所「Santa Monica Wind Park」も含んでいる。バイーア州では、風力発電と太陽光発電で合計出力約650MWの複数の発電所を建設し、太陽光発電所の追加も検討中とする。

 Tractebel Energia社は、ブラジル全体の発電設備の合計容量のうち約6%を運営する、ブラジル最大の独立系発電事業者。このうち、8577MWは再生可能エネルギーによる発電所で、同社の発電設備容量の約87%を占めている。