発表会に登壇するDeNAの南場氏
[画像のクリックで拡大表示]

 ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の子会社であるDeNAライフサイエンスは、一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」の提供を、2014年8月中旬に開始する。東京大学医科学研究所とDeNAが2014年7月9日に開催した、「COI-T(サテライト)に基づく共同研究の成果及び社会実装としてのDTC遺伝子検査『MYCODE』詳細報告会」において発表した。

 DeNAは2014年6月3日にヘルスケア分野に参入することを発表、第1弾として一般消費者向け遺伝子検査サービスの提供を同年7月下旬に開始するとしていた(関連記事)。今回の発表では、そのサービスの内容を具体的に発表した格好だ。なお、サービス提供開始時期が当初の予定よりも若干遅れたことについて同社 取締役 ファウンダーの南場智子氏は、「カウンセリング体制の整備に少し時間が掛かった」と説明した。

検査メニューは3種類

左からDeNAライフサイエンスの深澤氏、東京大学医科学研究所の宮野氏、DeNAの南場氏
[画像のクリックで拡大表示]

 今回提供を開始するMYCODEは、一般消費者の遺伝子情報を読み取り、胃がん・肺がん・食道がんなど40種類のがん、糖尿病・高血圧・心臓疾患など25種類の生活習慣病、その他疾病リスクと肥満や肌質などの体質関連を合わせ、最大283の検査項目に関する情報を提供するサービス。

 遺伝子解析に関する1400報余りの研究論文から厳選した400報を超える論文を基に、検査を受けた一般消費者の遺伝子情報が統計学的にどのような特徴を持つのかを導き出す。疾病リスクを低減する可能性のある生活習慣へのアドバイスなども提供する。

 検査メニューは3種類用意する。

3種類の検査メニューを用意
[画像のクリックで拡大表示]

 全ての検査項目を網羅した「オールインワン280+」は価格が2万9800円、がん・生活習慣病・体質から100項目を選んだ「ヘルスケア100+」は価格が1万9800円、肥満・肌質・髪質など体質に関する35項目を選んだ「カラダ30+」は価格が9800円である。