オムロン ヘルスケアは、血圧や体温、SpO2(血中酸素飽和度)などの測定データを電子カルテに自動転送できる「スポットチェックモニタ HBP-1600」の機能拡張版を2014年7月18日に発売する(リリース、関連記事1、同2)。無線通信機能を備える血糖値計や体重計の測定データを電子カルテに自動転送する機能を、新たに加えた。医療機器販売会社のオムロンコーリンを通じて販売する。希望小売価格は16万2000円。
オムロン ヘルスケアは2014年7月8日に東京都内で記者会見を開催。同社役員やマーケティング担当者、スポットチェックモニタを導入した医療機関の看護師が登壇した。
医療事故防止につなげる
オムロン ヘルスケア 執行役員専務(オムロンコーリン代表取締役)の小林洋氏は、医療機器の新ブランド「Accumil(アキュミル)」を立ち上げることを発表した。医療現場の業務を支援し、“医療従事者が本業に専念できる環境を提供する”ことをうたう製品ブランドだ。スポットチェックモニタのような看護支援センサを「Accumil S」シリーズ、もう一つの主力製品である生体情報モニタを「Accumil V」シリーズとする。
小林氏が新ブランド立ち上げの背景として紹介した調査データによれば、看護師の離職率は10%前後という高い水準で推移しており、人手不足により個々の看護師の労働環境は過酷になる一方という。こうした労働環境が、医療事故発生のリスクを高める要因ともなっている。Accumilブランドの製品では、このような医療現場の課題解決につなげることを目指す。