米国の調査会社のMicroMarket Monitor社は6月、世界の太陽光発電関連市場が2018年に792億4960万米ドルに達するとの見通しを発表した。2014年~2018年の年間平均成長率は11.7%となる。

 調査によると、世界的に太陽光発電関連の市場が拡大する理由として、再生可能エネルギーによる発電システムそのものへの投資意欲に加え、エネルギー供給に対するセキュリティ関連への投資の増加、ランニングコストの低下に向けた投資などが旺盛になることを挙げている。

 その中で、中国メーカーの世界シェアの拡大や、発電事業者の利益率の低下、太陽光発電システムや部品の分野での垂直統合型事業への移行が目立っているという。

 2014年~2018年に、最も高い年間平均成長率を達成する地域は、北米で約15%となる。この結果、北米の市場規模は、2013年の28億7480万米ドルから、2018年には57億7890万米ドルに拡大する。北米の2013年の世界市場に占める比率は約6%だった。

 アジア太平洋市場の2014年~2018年の年間平均成長率は11.1%となり、市場規模は2013年の46億3150万米ドルから、2018年には78億4160万米ドルに拡大する。アジア太平洋の2013年の世界市場に占める比率は約10%だった。中国と日本を合わせたアジア太平洋市場に占める比率は、約71%となっている。

 欧州市場は、2013年の世界市場に占める比率は約82%で最大となった。2014年~2018年の欧州市場の年間平均成長率は10.7%となり、市場規模は2013年の383億8840万米ドルから、2018年には638億8640万米ドルに拡大する。ドイツとイタリアの合わせた欧州市場に占める比率は、約72%となっている。