生活クラブが埼玉県飯能市のデリバリーセンターに建設した770kWの太陽光発電所
生活クラブが埼玉県飯能市のデリバリーセンターに建設した770kWの太陽光発電所
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 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(東京都新宿区、以下、生活クラブ)は6月23日、新電力(PPS)「株式会社 生活クラブエナジー」を設立することを第25回通常総会で決定した。今年10月に設立する予定で、再生可能エネルギーを調達し、生活クラブの事業所や提携する生産者に電力を供給する。

 2014年度には、関連会社で鶏卵を生産する、生活クラブたまご(埼玉県深谷市)の遊休地を活用した2カ所のメガソーラー(大規模太陽光発電所)と、市民団体と連携した1カ所の風力発電所を建設し、将来的に生活クラブエナジーに電力を販売する。

 建設するメガソーラーは、「生活クラブSOLAR 栃木発電所」(出力1.6MW)と「生活クラブSOLAR 群馬発電所」(出力1.46MW)。前者は、栃木県那須塩原市に今年11月に完成する予定。後者は、群馬県前橋市に建設し、2015年1月の竣工する計画だ。また、市民団体と連携し、北海道石狩市に出力4MWの風力発電所を建設し、今年12月に運転開始する計画だ。生活クラブは、すでに埼玉県飯能市の物流拠点に770kWの太陽光発電所を稼働しており、こちらの発電電力を生活クラブエナジーに販売することも検討する。

 生活クラブエナジーは、新電力として一般電気事業者の送配電網を使って電力を調達し、販売するため、電力の需要と供給を30分ごとに同時同量に保つ必要がある。この需給調整は、当初はほかの新電力と連携するバランシンググループの仕組みで達成する予定だが、将来的には、単独で同時同量を達成することも検討する。さらに2016年に電力小売りが全面自由化された際には、組合員宅に電力を販売するとともに、組合員宅に設置した太陽光発電設備から電力を買い取る仕組みも準備を進めている。

■変更履歴
第3段落の2つ目の文で「栃木県」としていましたが、「群馬県」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/9/17]