出力52.5MWのメガソーラーの建設予定地(出所:三菱商事)
出力52.5MWのメガソーラーの建設予定地(出所:三菱商事)
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 三菱商事は6月26日、ヨルダンで同国最大規模となる、出力52.5MWのメガソーラーの運営に参画すると発表した。

 同社の子会社の英Diamond Generating Europe社、カタールの発電事業者のQatar Electricity & Waterの海外発電事業会社であるNebras Power社、ヨルダンの開発事業者であるKawar Group社の3社が共同で運営する。メガソーラーの開発は、Kawar Group社が担当する。

 3社で設立する事業会社への出資比率は、Diamond Generating Europe社が35%、Nebras Power社が35%、Kawar Group社が30%。

 ヨルダン南部のマアーン開発地区に建設し、発電開始は2016年初を予定している。稼働開始後には、発電した電力全量を、長期売電契約に基づいてヨルダン国営電力会社(National Electric Power)に売電する。

 ヨルダンは、経済成長に伴って、電力需要が年平均7%で伸びている。この中で、2002年に電力事業の民営化の促進を決定し、発電容量を増強している。また、2020年までに出力約1600MWの再生可能エネルギー発電システムを導入する目標を掲げた「再生可能エネルギー法」を2010年に制定した。

 三菱商事は、ヨルダンにおいて、ユネスコ世界遺産のペトラ遺跡に電力を供給する太陽光発電システムを2011年に寄贈したほか、2012年には首都のアンマン近郊で出力約600MWの火力発電事業に参画してきた。今後も引き続き、ヨルダンにおける安定的な電力供給や再生可能エネルギーの導入に貢献していくとしている。