米ゼネラル・エレクトリック(GE)は6月、赤道ギニア政府がアンノボン島(Annobon Province)に構築する、太陽光発電を主な電源とするマイクログリッドに関して、同社のエネルギー貯蔵システム、エネルギー管理システムなどが採用されると発表した。アフリカ最大の自給自足型のマイクログリッドになるという。

 アンノボン島では、出力5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を導入し、島内で独立したマイクログリッドを構築する。太陽光発電とエネルギー貯蔵システム、エネルギー管理システムによって、同島で使われるすべての電力を賄う。

 このマイクログリッドの構築で、赤道ギニア政府はGEのPower & Water部門、米Princeton Power Systems社と提携した上、米Management & Economics Consulting(MAECI)の子会社のMAECI Solarの太陽光発電システムを採用する。GEは、赤道近くの高温な季節が続く環境であっても、空調不要のエネルギー貯蔵システムを導入する。

 アンノボン島は人口が約5000人で、現在、住民一人当たり1日最大5時間の電力を使っている。高価な電源を使っていることから、平均的な世帯で収入の15~20%を、電気代として負担している状況にある。

 太陽光発電を主電源とするマイクログリッドの構築は、赤道ギニアの経済を新興国のように発展させる計画の一環。これまでより電気代の負担を減らすとともに、昼夜・年間を通じて安定した電力を使えるようにする。