説明会会場に展示した「PULSENSE」
説明会会場に展示した「PULSENSE」
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エプソンの脈拍計は健保でのメタボ改善指導で実績をあげてきた
エプソンの脈拍計は健保でのメタボ改善指導で実績をあげてきた
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 セイコーエプソンは2014年6月19日、ウエアラブル端末に関する事業戦略説明会を東京都内で開催した(関連記事1)。この中で、新製品の市場投入計画や、最近発売した製品の売れ行きを紹介した。

 2014年度内に発売する新製品として紹介したのが、リストバンド型および腕時計型の脈拍計「PULSENSE」。同年1月の「2014 International CES」で披露した端末で、スマートフォン用アプリを使って、脂肪の効率的な燃焼ゾーンや消費カロリー、睡眠の質などを把握できる(関連記事2)。CESでは2014年夏の発売としていたが、現時点では同年秋となる見通しだ。参考価格はリストバンド型が130米ドル前後、腕時計型が200米ドル前後。日本のほか、米国や欧州での発売を予定している。

 エプソンは2011年度に、健康保険組合向けに腕時計型の脈拍計を投入済み。メタボ改善に向けた運動や食事の指導に脈拍情報を使うという用途に向けてきた。「実際にメタボ改善効果が得られており、採用する健保数が年々増えている」(セイコーエプソン 代表取締役社長の碓井稔氏)という。

 この他、2014年4月に発売したゴルフのスイングを解析するセンサー端末「M-Tracer For Golf MT500G」について「引き合いがたいへん強く、(生産が不足して)製品をお届けできないケースも出てしまった」(碓井氏、関連記事3)と明かした。当初計画を大きく上回る売れ行きで、2014年度中に1万台の販売を狙えるという。これを受けて、海外での販売も計画中だ。