京セラ製パネルとドイツのSMAソーラーテクノロジー製PCSを採用した(出所:日経BP)
京セラ製パネルとドイツのSMAソーラーテクノロジー製PCSを採用した(出所:日経BP)
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架台は、ドイツのシュレッター社製の1本杭タイプを採用した(出所:日経BP)
架台は、ドイツのシュレッター社製の1本杭タイプを採用した(出所:日経BP)
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 ソフトバンクグループで再生可能エネルギー事業などを展開するSBエナジー(東京都港区)は6月13日、「ソフトバンク静岡葵ソーラーパーク」の竣工式を開催し、運転を開始した。静岡市葵区中ノ郷に建設した出力約1.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、年間の発電量は約233万7000kWhを見込んでいる。

 竣工式に出席した田辺信宏・静岡市市長は、「静岡市は、日照量の多さでは、全国自治体の中で、常にベスト3に入る太陽光発電の適地。原発の安全性がいまだに担保されていないなか、二酸化炭素を出さない太陽光発電が市内に稼働したことは、地域のエネルギー安全保障の面からもたいへん意義深い」とあいさつした。

 悠々倶楽部(東京都中央区)などが所有する約5.8haをSBエナジーが賃借し、発電事業を行う。発電電力は、全量を中部電力に売電する。山の斜面に4段に分けて太陽光パネルを設置した。EPC(設計・調達・建設)サービスは、京セラコミュニケーションシステム(京都市伏見区)が担当した。太陽光パネルは京セラ製の結晶シリコン型、パワーコンディショナー(PCS)は、ドイツのSMAソーラーテクノロジー製、架台は、ドイツのシュレッター社製を採用した。京セラ製パネルとSMAソーラーテクノロジー製のPCSを採用したのは、5月1日に稼働した「ソフトバンク嬉野吉田ソーラーパーク」と同様だ。

 SBエナジーが出資するメガソーラーで稼働済みのサイトは、「ソフトバンク静岡葵ソーラーパーク」を含めて12カ所目。出力は累計で70MWを超えた。計画中の案件も含めると、6月13日現在で290MWを超える。