発売した皮下埋め込み型薬液注入デバイス
発売した皮下埋め込み型薬液注入デバイス
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 テルモの100%出資子会社であるテルモ・クリニカルサプライは、抗がん剤の持続投与や中心静脈栄養に用いる皮下埋め込み型薬液注入デバイスの小型タイプを発売した(リリース)。

 2013年12月に発売した前胸部用の「DewX Mタイプ」に、上腕・前腕部用の「DewX Sタイプ」を追加した。ポートを小型化し、上腕・前腕部に留置しても目立たないようにしたことで、身体の小さい女性や小児の患者のQOL向上につながるという。2014年度にシリーズ合計で1億3000万円の売り上げを目指す。

 皮下埋め込み型薬液注入デバイスは、カテーテルを通じ、長期にわたって薬液を投与することを目的としたデバイスである。皮下にポートを埋め込むことで、毎回、血管に直接針を刺さすことなく薬液を継続投与できる。このため、痛みや血管の損傷を軽減できる。近年は、がん治療における外来化学療法や在宅での中心静脈栄養の普及により、利用機会が増えているという。