出力75MWの「Letsatsi Project」(出所:米SolarReserve社)
出力75MWの「Letsatsi Project」(出所:米SolarReserve社)
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 米国のメガソーラー(大規模太陽光発電所)開発事業者であるSolarReserve社は5月28日、南アフリカで2カ所、合計出力150MWのメガソーラーが竣工し、送電網に連系したと発表した。

 発電を開始したのは、いずれも出力75MWの「Lesedi Project」と「Letsatsi Project」の二つのメガソーラーで、南アフリカの北西部の北ケープ州と、中央部のフリーステイト州に立地する。

 二つのメガソーラーの合計年間予想発電量は、南アフリカの一般的な家庭13万世帯以上の電力利用量を賄うのに十分な量を見込んでいる。発電した電力は、20年間の電力購入契約に基づいて、南アフリカの電力事業者のEskom社に売電する。

 二つのメガソーラーは、南アフリカ政府が進めている再生可能エネルギーの導入プログラム(South African Renewable Energy Independent Power Producer Procurement Program:REIPPPP)に基づくもの。

 SolarReserve社のほか、南アフリカの投資ファンドのIDEAS Managed FundやKensani Group、中国の多結晶シリコン・メーカーのGCL Poly Energy Holdings社、南アフリカのエネルギー関連会社のIntikon Energyなどで構成するコンソーシアムが開発した。

 組成済みのプロジェクトファイナンスとしては南アフリカ最大の規模で、再生可能エネルギー向けではアフリカ大陸最大の規模になるとしている。プロジェクトファイナンスの幹事は、南アフリカの投資銀行のRand Merchant Bank社が務めた。

 また、立地する地域経済への貢献も強調する。二つのメガソーラーの建設中に合計230万時間分の建設作業を創出したという。売電収入のうちの一定の比率を、地域経済や地場企業の発展を目的に投資していく。