東北電力は5月27日、同社子会社である東星興業と東北水力地熱を合併し、グループ内に中核となる再生可能エネルギー発電事業会社(仮称:東北自然エネルギー)を2015年7月に設立すると、発表した。現在、新会社が営んでいる水力・地熱発電事業に加え、今後、企業グループ内の太陽光および風力発電事業も新会社に一元化する方向という。

 これまで東北電力は、東北地方に豊富に賦存する再生可能エネルギーの有効活用に向けて、グループ内の複数の発電事業者がそれぞれ保有するノウハウなどを生かしながら、事業に取り組んできた。同社管内において、東星興業は水力発電事業、東北水力地熱は水力および地熱発電事業を営んでおり、東北電力グループの再生可能エネルギー発電事業者の中でも、保有する発電所の出力規模が大きい。両社の合併により事業基盤を強化するとともに、設立する新会社を再生可能エネルギー発電事業の中核に位置付ける。

 現在、新会社が担っている水力・地熱発電事業に加え、今後、グループ内の太陽光および風力発電事業も新会社に集約する計画。多様な発電事業とノウハウを保有する再生可能エネルギー専門の会社という特徴を生かし、再生可能エネルギーの導入拡大に一層取り組んでいくという。