クラウドHEMSと蓄電池、太陽光発電を連携させるイメージ(出所:シャープ)
クラウドHEMSと蓄電池、太陽光発電を連携させるイメージ(出所:シャープ)
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 シャープは5月8日、同社製のクラウド型のHEMS(住宅エネルギー管理システム)と組み合わせることで、使用環境の変化に応じた効率的なエネルギーマネジメントが実現できるクラウド蓄電池システムを発売すると、発表した。7月4日に発売する。

 同システムは、クラウド型のHEMSと組み合わせて、天気予報から翌日の太陽光発電の発電状況を予測したり、利用者の日常の電力消費状況を分析することで、充放電を自動的に制御して電気料金を削減したりできる。

 例えば、翌日の天気予報から太陽光発電の発電量を予測し、電気代が割高な時間帯での電力購入を最小限に抑えて、電気代を削減できる。また、翌日に計画停電が発生する可能性を示す「電力需給逼迫警報」を検知すると、翌朝から放電を止めるとともに、停電後は自動的に家庭内へ電力を供給する。

 蓄電池本体は、寒冷地などでも使用できる屋内設置用と、屋外設置用の2タイプを用意した。従来機に比べ屋内設置用は約4割、屋外設置用は約3割の小型化を実現した。さらに、従来、太陽光発電システムと蓄電池システムに各々必要だったパワーコンディショナー(PCS)を一体化することで、効率的に充電できる。

 クラウドサーバー内のソフトウェアを更新することで、電気料金プランの多様化や季節・時間帯によって変化する利用者の電力使用状況に合わせて、きめ細かなエネルギーマネジメントを実現できるという。

 クラウドHEMS本体の希望小売価格は7万4000円~7万5000円(税抜き)。これ以外に、蓄電池本体、パワーコンディショナー、マルチエネルギーモニタ、センサーやケーブルなどトータルシステムでは、157万円前後(税抜き)になる。別途、ブロードバンドルーター、常時接続型のブロードバンド回線、「SHARP i CLUB」への会員登録が必要になる。

■変更履歴
最後の段落で「希望小売価格7万4000円~7万5000円(税抜き)」としていましたが、「クラウドHEMS本体の希望小売価格は7万4000円~7万5000円(税抜き)。これ以外に、蓄電池本体、パワーコンディショナー、マルチエネルギーモニタ、センサーやケーブルなどトータルシステムでは、157万円前後(税抜き)になる」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/5/14]