質問に答える京セラ代表取締役社長の山口 悟郎氏
質問に答える京セラ代表取締役社長の山口 悟郎氏
[画像のクリックで拡大表示]

 京セラの2014年3月期(2013年4月~2014年3月末)の売上高は前年度比13.1%増の1兆4473億6900万円となり、これまでの最高だった2008年3月期の売上高1兆2904億円を更新した。2014年3月期の営業利益は前年度比56.8%増の1205億8200万円、税引前の当期純利益は同44.3%増の1462億6800万円で、税引前の売上高純利益率は3年ぶりに2桁を超えて10.1%となった(決算短信のPDF)。

 事業セグメント別で伸びが特に大きかったのは、ファインセラミック応用品関連事業、半導体部品関連事業、情報機器関連事業。いずれも2桁の増収となった。

 ファインセラミック応用品関連事業(売上高は前年度比29.0%増の2727億9500万円、営業利益は同86.9%増の335億100万円)は、「太陽電池が国内の産業用に大幅に伸び、住宅向けも順調だった。切削工具は自動車関連市場を中心に売り上げが増加した」(京セラ代表取締役社長の山口 悟郎氏)ことが貢献した。

 半導体部品関連事業(売上高は前年度比12.3%増の1878億9100万円、営業利益は同5.0%増の318億8900万円)はスマートフォン向けのセラミックパッケージ、情報通信インフラ向け有機パッケージの需要が増加したほか、下期から京セラサーキットソリューションズが連結対象となったことが売上増に寄与した。情報機器関連事業(売上高は前年度比22.9%増の3078億4800万円、営業利益は同29.6%増の281億9300万円)は新興国向けを中心に、複合機・コピー機などの機器販売が好調だったという。

 2015年3月期(2014年4月~2015年3月末)の業績は、売上高を前年度比9.2%増の1兆5800億円、営業利益を同12.0%増の1350億円と予想。2期連続の売上高更新を目指す。